ミイデラゴミムシ

みなさんは、ミイデラゴミムシという昆虫をご存知でしょうか?

ミイデラゴミムシはカブトムシやクワガタなどとは違って、あまり知名度の高い昆虫ではないので知らない人のほうが多いでしょう。

地域によっては「ヘッピリムシ」などと、呼ばれることもあります。

ミイデラゴミムシは、コウチュウ目・オサムシ上科・ホソクビゴミムシ科に属する約1.5cmほどの昆虫で、学名は「Pheropsophus jessoensis Morawitz」

日本では北海道から奄美大島まで広い地域に生息しています。

外観は全体的に黒く黄色い斑紋が特徴です。

昆虫に限らず生き物の中には、自らの実を守るための特殊な能力を持っているモノがいます。例えば、蜂は毒針を使って攻撃をすることで自らの実を守ります。

今回、この記事でご紹介するミイデラゴミムシも、自らの実を守るための特殊な能力の持ち主です。

ミイデラゴミムシが、外敵に襲われたときの防御方法が、非常に特徴的で外敵に襲われると腹部後端(おしりの部分)から100℃にもなる高温のガスを噴射して自らの身を守ります。

すごいですよね!

この記事では、そんなミイデラゴミムシの防御方法を中心にその特徴をまとめてみましたので、最後までお読みいただけると嬉しいです。

ミイデラゴミムシ 100℃の高温オナラ発射のメカニズム

ミイデラゴミムシは、体内で100℃にもなる高温のガスを保存してるわけではありません。

さすがに、火傷してしまいますよね!

ミイデラゴミムシの体内には、ヒドロキノンと過酸化水素が別々に保存されています。

身の危険をかんじたら、ヒドロキノンと過酸化水素、さらにこの2つの液体の反応を素早く行うために、お腹の後端に保存してある酵素を混ぜて100℃のガスとなり噴射します。

ミイデラゴミムシは100℃の高温オナラの発射方向を自由自在に操れる

驚くべきことは、100℃のガスを噴射できることだけではありません。

ミイデラゴミムシは、身の危険を感じたら100℃の高温ガスを噴射するのですが、なんと、その噴射方向を自在に操れるのです。

ちなみに、ミイデラゴミムシですが、このガスを数発発射することが可能で、ミイデラゴミムシの点滴であるカエルなどでしたら、一発のガス噴射でかなりのダメージをあたえることができるようです。

ミイデラゴミムシの生息地について

記事冒頭でも触れましたが、ミイデラゴミムシは北海道から奄美大島まで、日本列島の広い範囲に生息しています。

基本的にミイデラゴミムシは、夜行性なので昼間は湿気野のある石の下などに潜んでいます。

もし、ミイデラゴミムシを採集する場合は、石をめくって見るのもいいかもしれません。

ミイデラゴミムシは何を食べるの?ミイデラゴミムシの食べ物について

ミイデラゴミムシの成虫は肉食です。夜になると活動し始め、他の小さな昆虫や、ミミズの死骸などを食べます。

次にミイデラゴミムシの幼虫についてですが、幼虫はケラの卵塊に侵入して卵を食べて成長します。

このように成虫が、様々なモノを食べるのに対し、ミイデラゴミムシの幼虫の食べ物は非常に偏っており、幼虫はケラの卵しか食べません。