8種類のエサの真ん中に100匹のダンゴムシを置いている

都会や田舎にかかわらず、身近なところにいるダンゴムシ。そのほとんどはオカダンゴムシという外来種です。※以下この記事ではダンゴムシと呼びます。

刺激を与えると丸くなることから、面白がって遊んだ記憶がある方も多いのではないのでしょうか?

ダンゴムシは自然界では、昆虫の死骸や広葉樹の落ち葉などを食べるため落ち葉などがある場所にいることが多いです。見た目の気持ち悪さから、不快害虫と分類されることもありますが、昆虫の死骸や落ち葉を食べて土にかえす分解者として重要な役割を担っているんですよ!

そんなダンゴムシは、比較的、飼育するのが簡単で無毒なので生き物飼育の入門編としてはとてもおすすめの生き物です。ダンゴムシの毒性については「ダンゴムシって毒があるの?見た目がグロテスクで不快害虫といわれるダンゴムシの毒性と人間に対する有害性について」という記事でご説明していますので興味のある方はご覧になってみてください。

ちなみにダンゴムシの飼育方法については、「ダンゴムシの飼い方|ダンゴムシの飼育方法・必要なもの・注意点を50匹のダンゴムシを飼育する虫好きが詳しく解説!」でまとめていますので、興味のある方はご覧になってください。

ちなみに今回の検証については、僕が運営するYouTubeチャンネルでも動画にまとめていますので、動画で視聴たい方は以下の動画をご視聴ください。

この記事では、そんなダンゴムシを飼育する際にエサは何がいいのか❓僕がダンゴムシ100匹を捕まえてきて、ある検証を行ったのでその検証結果を元にダンゴムシのエサは何がいいのかを結論づけてみます。

ダンゴムシは雑食性なのでなんでもよく食べる!

木の上にいるダンゴムシ

今回の検証結果についてお話する前に、前提としてダンゴムシの食性について少しだけお話しておきます

ダンゴムシは、雑食性なので自然界では枯葉や昆虫の死骸などありとあらゆるモノを食べます。ちなみにダンゴムシの硬い殻はカルシウムでできているので、コンクリートを食べてカルシウムを補給することもあります。驚きですね!

ダンゴムシ飼育におけるエサは何がいいのか?ダンゴムシ100匹と8種類のエサで大検証!

ダンゴムシの食性について簡単に理解できたところで、ダンゴムシを飼育する場合エサは何がいいのか?という本題に入っていきます。

ダンゴムシ飼育においてエサは一般的にきゅうりなどの水分を多く含む野菜がいいといわれますが、きゅうりは確かによく食べますがカビが生えて腐るのも早く飼育環境を悪化させてしまうので、マメな交換が必要です。

そこで今回は以下の8種類のエサを準備して、そのエサをダンゴムシ100匹の前に置いてダンゴムシがどのエサを選ぶのか?検証してみました。

その検証結果を元にダンゴムシ飼育におけるエサの最適解を結論づけてみます。

念の為、申し上げておきますが、今回の検証結果に基づくダンゴムシ飼育におけるエサの最適解については、あくまで飼育者である僕個人の意見なので、参考程度に見ていただければと思います。

■ダンゴムシ100匹の前に8種類のエサを置いて大検証した検証結果!

今回の検証では、僕のダンゴムシ飼育における経験とネット上での情報をもとに以下の8種類のエサを準備しました。

  • きゅうり
  • スイカ
  • キャベツ
  • チーズ
  • ゴマ
  • 金魚のエサ
  • 煮干し
  • 乾燥イトミミズ

これらのエサを大きいボックスに、金等間隔で置いて、その中心にダンゴムシ100匹を置いて、ダンゴムシたちがどのエサを選ぶかという単純な検証を行いました。

検証結果は、以下の画像の通りです。

ダンゴムシ100匹と8種類のエサで、ダンゴムシ飼育においてエサは何がいいのか検証した結果。
  • 1位 きゅうり   
  • 2位 スイカ
  • 3位 キャベツ
  • 4位 乾燥イトミミズ
  • 4位 ゴマ
  • 4位 金魚のエサ
  • 7位 煮干し
  • 8位 チーズ

ダンゴムシ飼育におけるエサの評価

検証結果をもとに、それぞれのエサを、コスト面、食いつきのよさ、飼育環境へ影響、手に入りやすさの4つの項目から5段階(1が低い)で評価してみます。

コスト 食いつきのよさ 飼育環境への影響 手に入りやすさ 合計得点
きゅうり 2 5 1 4 12
スイカ 1 5 1 1 8
キャベツ 5 4 3 5 17
乾燥イトミミズ 2 2 4 1 9
ごま 3 2 4 4 13
金魚のエサ 3 2 4 4 13
煮干し 3 1 3 4 11
チーズ 2 1 2 4 9

ダンゴムシ飼育におけるエサの最適解はキャベツで決まり!

今回の検証結果と僕のダンゴムシ飼育の経験からダンゴムシ飼育に使うエサはキャベツがおすすめです!

ダンゴムシ飼育でキャベツをおすすめする理由をお話する前に、キャベツ以外のエサの評価についてお話させていただきます。

検証結果から考えるとダンゴムシ飼育のエサはスイカかきゅうりだけどおすすめしない理由

検証結果から考えると、ダンゴムシ飼育におけるエサは、スイカかきゅうりということになりますが、記事冒頭でも申し上げましたが、スイカときゅうりは水分を多く含んでいるため、すぐにカビが生えてきます。

カビが生えることで飼育環境が悪化しますので、あまりおすすめはできません。僕も実際にダンゴムシを飼育し始めたころはきゅうりを与えていましたが、すぐにカビが生えることからエサの交換頻度が高く大変でした。

さらにスイカは季節物なので年中手に入るわけではありません。きゅうりも近年、価格が高騰しておりダンゴムシ飼育のために購入するにはおすすめではありません。

交換頻度が低くカビが生えにくい煮干し、金魚のエサ、乾燥イトミミズは使うのもありだが食いつきの悪さとコスト面でNG

次に煮干し、金魚のエサ、乾燥イトミミズは僕の経験上、食べるには食べますが、決して食いつきがいいわけではありません。

ただ、煮干し、金魚のエサ、乾燥イトミミズは腐りにくく、しばらく放置しておいても大丈夫な点はおすすめです。ただ、これらのエサも購入するのに多少のコストがかかるので、コスト面を考えると最適解とはいえないです。

チーズとごまもエサとしては使えるが食いつきが悪い

僕の経験上、チーズとごまもダンゴムシ飼育でエサとして使えないわけではありません。

他のエサと比較すると、この両者は食いつきが悪いので一見、ダンゴムシ飼育でのエサとしては不向きなのでは?と思う方もいらっしゃると思いますが、これらのエサは単独で与えると全く食べないわけではないです。

ただ、今回の検証では食いつきが悪く、ダンゴムシ達が全く選ばなかったので、おすすめは出来ません!

ダンゴムシ飼育でエサにキャベツをおすすめする深い理由!

「は!?キャベツも最近高いよ!コスト面考えるとダメじゃない?」と思ったそこのあなた!キャベツはスーパーに行くと捨てる部分をタダで貰えます!

確かにキャベツはきゅうり同様に最近、価格が高騰しているので購入すると安くはありません。ですが、キャベツの販売コーナーには必ず外側の食べない部分を捨てるゴミ箱があり、ほとんどのスーパーでは、この捨てる部分を無料で貰えます!

さらにキャベツは、スイカやきゅうりに比べると水分含有量が少なく、スイカやきゅうりに比べるとカビが生えにくいです。

なので、時期やお住まいの地域にもよりますが3~4日に1回交換すれば大丈夫です。

以上の理由からダンゴムシ飼育で使用するエサはキャベツをおすすめします。

これからダンゴムシ飼育に挑戦しようと思っている方は参考にしてください!

ちなみにダンゴムシは100均のボトルを使ってお手軽に安価で飼育できます。飼育の方法については以下の動画で解説していますので、興味のある方はご覧になってみてください!