以前、カブトムシの幼虫をペットボトルで飼育する以下の記事を書きました。
今回の記事はその補足だと思っていただければいいです。
僕は、長年、カブトムシの幼虫をペットボトルで飼育していますが、イロイロなペットボトルを使ってきました。そして、これまで使ってきたペットボトルの中でカルピスのペットボトルが一番おすすめだという結果にたどり着きました。
この記事では、なぜカルピスのペットボトルがおすすめなのか?またカルピスのペットボトルをカブトムシの幼虫飼育用に加工する手順をシェアしたいと思います。
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本当にカルピスのペットボトルでカブトムシの幼虫は飼育できるの?
カブトムシの幼虫を初めて飼育する方は「本当にペットボトルでカブトムシの幼虫を飼育できるの?」と不安になりますよね!
飼育ケースなどを使うのが一般的で、ペットボトルで飼育すると聞くとびっくりする方もいらっしゃると思います。結論から申し上げると飼育できます!しかもカルピスの1.5リットルペットボトルは、カブトムシの幼虫飼育にとても向いています。
- 幼虫の様子やフンの量が横からよく見える
- 安くて数もそろえやすい
- 場所を取らず、省スペースで管理できる
など、ペットボトルはカブトムシの幼虫を初めて飼育する初心者の方にも扱いやすい飼育方法です。
カルピスのペットボトルを飼育ケースに加工する手順
まずは「普通のペットボトル」を「幼虫用の飼育ケース」に変える作業からです。
簡単な作業ですが、カッターとハサミを使うのでちびっ子は必ずお父さんか、お母さんにしてもらおう!ケガすると大変だからね!
① ペットボトルを洗う
- カルピスを飲み終わったペットボトルを、よく水洗いします。
- 中の甘いニオイが残らないように、何度かすすいでおきます。
- 洗ったあとは、しっかり水を切って乾かします。
※洗剤を使った場合は、洗剤が残らないようによく流してください。
② ペットボトルをカットする

- ペットボトルの「上3分の1くらい」の位置に線を引きます。(だいたいでOK)
- カッターで切り込みを入れてハサミを使って、ぐるっと一周、線にそってカットします。
- 下側:マットを入れる「本体部分」
- 上側:あとで「フタ」の代わりとして使用

※ケガ防止のため、カットするときは十分注意してください。
③ 上の部分を「かぶせるフタ」にする


- カットした上部分を、逆さまにはせず、そのまま「元の向き」で下の部分にかぶせます。
- ペットボトルのデコボコ同士がうまくかみ合って、ずれにくくなります。

カルピスのペットボトルは、表面の凸凹の形がよくできているので、かぶせたときに「スポッ」とはまりやすく、固定しやすいのがポイントです。この点も僕がカルピスのペットボトルをおすすめしている理由のひとつですね!
④ 口の部分にマスク+輪ゴムで通気口を作る
- 使い捨てマスクをハサミでカットして、小さめの布状にします。
- ペットボトルの「フタがあった場所(口の部分)」に、そのマスクの布をかぶせます。
- 布がずれないように、輪ゴムでしっかり固定します。


これで
- 空気は通る
- ハエや小さな虫は入りにくい
- 幼虫が外に出てしまう心配もない
という「簡易フィルター付きのフタ」が完成します。
カルピスのペットボトルがおすすめな理由
カルピスのペットボトルには、カブトムシの幼虫飼育に向いたポイントがいくつかあります。
① 1.5リットルでマットがしっかり入る
- 1.5Lというサイズは、幼虫1匹を育てるのにちょうど良い量のマットが入ります。
- マットをしっかりと詰めることができるので、幼虫が安心して潜れます。
- マットがたくさん入るということは、マット交換の回数を減らすことができるので飼育者としても楽ができます。
② 炭酸飲料やお茶のボトルより「固くて丈夫」
- カルピスのボトルは、他の飲料ボトルに比べてプラスチックが固めでしっかりしています。
- マットを固く詰めたときにボトルが変形しにくく、さなぎ部屋が壊れにくくなります。
③ 表面の凸凹で「かぶせたときに固定しやすい」
- ペットボトルの形状が工夫されていて、上部分をかぶせるとデコボコ同士が噛み合って、ズレにくくなります。
- テープでぐるぐる巻きにしなくても、ある程度はしっかり固定できます。
カブトムシの幼虫をペットボトルで飼育する手順
ここからは、実際に幼虫を入れて飼育していく流れです。
① マットを入れる
- カブトムシの幼虫飼育用の発酵マットを用意します。(ホームセンターやネットで購入可能)
- ペットボトルの下部分に、マットを少しずつ入れていきます。

※土ではなく、必ず「カブトムシ・クワガタ用のマット」を使ってください。
② マットを押し固めて、密度を高くする

- ある程度マットが入ったら、手や棒で軽く押し固めます。
- 「フワフワ」ではなく、「ギュッ」とつまっている状態にしていきます。
- ペットボトルの肩のあたりまで、しっかり詰めます。
マットの密度が高いほうが
- 幼虫が安定して潜れる
- さなぎになるときに、自分でしっかりした部屋を作りやすい
というメリットがあります。
③ マットを入れたペットボトルに幼虫を入れる

- マットを詰め終わったら、表面に少しだけくぼみを作ります。
- そのくぼみに幼虫をそっと置きます。
- 幼虫が自分でゆっくり潜っていくので、そのまま見守ります。
※基本は「ペットボトル1本につき幼虫1匹」がおすすめです。
(初心者のうちは、詰まりすぎや酸欠のリスクを減らせます)
④ フタ部分をかぶせてセット完了

- 加工しておいた上部分をかぶせて、口部分にマスク+輪ゴムで通気口を作れば完成です。
- あとは、直射日光の当たらない涼しい場所に置いて管理します。
フンが目立ってきたらマット交換をする
寒くなる前の10月頃までと、春になるとカブトムシの幼虫が元気にマットを食べます。マットを食べるとだんだんフン(コロコロした粒)が増えてきます。
- ペットボトルの横から見て、
「フンの割合が増えてきたな」と感じたらマット交換のサインです。 - 目安としては、
マットの半分以上がフンになってきた頃 に交換すると安心です。なるべく早くマット交換しましょう!
マット交換の基本手順
- 新しいマットを別容器に用意しておく
- 古いペットボトルから幼虫をそっと取り出す
- フンだらけになったマットは処分する。※ふるいを使ってフンとマットを分離すると古いマットも使える!
- 新しいマットをペットボトルに入れ、またしっかり押し固める
- 幼虫を戻して、フタをして完了
このときも、マットは「しっかり詰める」のがポイントです。
5月以降(さなぎになる時期)のマット交換は特に注意!
カブトムシの幼虫は、春〜初夏(だいたい5月以降)になると「さなぎ」になる準備を始めます。
- この時期にマット交換をする場合は、
いつも以上にマットを固く詰めてください。
理由は、
- 幼虫がさなぎになるとき、自分で「さなぎの部屋(蛹室)」を作る
- マットが柔らかすぎると、その部屋が崩れてしまい、うまく羽化できないことがある
からです。
さなぎの時期が近いと感じたら
- マットをしっかり押し固める
- その後は、できるだけマット交換をせずにそっと見守る
というイメージで管理すると安全です。
ペットボトル飼育で気をつけたいこと
最後に、ペットボトル飼育ならではの注意点をまとめます。
① 飼育温度が高くなりすぎないようにする
カブトムシが成虫に羽化する時期(初夏〜真夏)は、気温が高くなります。
ペットボトルは透明なので、置き場所によっては中がかなり高温になってしまいます。
- 直射日光の当たる窓辺や、車の中は絶対NG
- 風通しのよい、涼しい室内に置く
- 特に夏場は、エアコンのある部屋の片隅など、暑くなりすぎない場所を選ぶ
- 家の中での飼育が難しいようならなるべく日陰の涼しい場所で飼育する
飼育温度が高くなりすぎると、羽化率(無事に成虫になる割合)が極端に下がってしまうので注意が必要です。
② マット交換を忘れない
- フンがたくさんたまったマットは、栄養が少なくなり、環境も悪くなります。
- 「そろそろかな?」と思ったら、ペットボトルを横から見て、フンの量をチェックするクセをつけると良いです。
③ ペットボトルを倒さない・強く振らない
- ペットボトルを倒したり、強く振ったりすると、中の幼虫やさなぎがダメージを受けることがあります。
- 移動させるときは、なるべくゆっくり、そっと動かしてください。
まとめ
- カルピスの1.5Lペットボトルは、丈夫でマットもたっぷり入り、幼虫飼育にとても向いています。
- 上3分の1をカットしてかぶせ、口部分にマスク+輪ゴムで通気口を作れば、簡単な飼育ケースが完成します。
- マットはしっかり押し固めて入れ、フンが目立ってきたらマット交換をします。
- 特に5月以降のさなぎの時期は、マットを固く詰め、温度が上がりすぎないように注意することが大切です。
この方法なら、初心者の方でも気軽にカブトムシの幼虫飼育を楽しめます。ぜひカルピスのペットボトルを有効活用して、観察しながら育ててみてくださいね。






