ダンゴムシのオスとメスを見分ける方法

「ダンゴムシのオスとメスってどうやって見分ければいいの?」と思っている方もいらっしゃるのではなないでしょうか?

一見、どのダンゴムシも同じように見えますが、ダンゴムシのオスとメスを見分ける方法はいくつかあります。

ダンゴムシのオスとメスを見分ける方法の中には、確実ではないものの比較的簡単に見分けることができる方法や、確認しづらいけどほぼ確実に見分けることができる方法などイロイロありますので、ひとつずつ解説していきます。

ちなみに、我が家では数十匹のダンゴムシを飼育していますので、そのダンゴムシ君たちに協力してもらってオスとメスを見分けていきます。

ダンゴムシのオスとメスの違い Youtubeチャンネルで視聴する

この記事と同じ内容の動画を、虫さん、こんにちは 公式Youtubeチャンネルで視聴することができます。

動画でご覧になる場合は、以下の動画をどうぞ!

ダンゴムシの背中の模様で見分ける方法(確実ではない)メスの背中には黄色い斑点がある!

まずは、一番簡単にダンゴムシのオスとメスを見分ける方法を解説します。

まず、ダンゴムシの背中の色・模様の有無を確認しましょう。

単色の濃いグレーで黄色の斑点がない場合はオスの可能性が高いです。逆に、背中一面に黄色い斑点がある場合、メスの可能性が高いです。

以下の画像を確認していただくとわかりやすいかと思います。

ダンゴムシのオス 背中の色が濃く黄色い斑点がないのが特徴
ダンゴムシのメス 背中の黄色い斑点が特徴

ただ、この判別方法は確実ではありません。

実際、個体によってオスなのに黄色い斑点があることもあります。

記事後半で実際に30匹のダンゴムシ君たちに協力してもらいオスとメスを実際に見分けてみて、この外観で判別する方法がどの程度の確率で当たっているのかを検証していますので参考にしてください。

ちなみに、メスのダンゴムシの背中の黄色い斑点を目印に、オスメスを判別すると、どの程度、正確なのかをYoutubeにて検証していますので、気になる方はご視聴ください。

この動画の内容についても、記事後半で触れています。

ダンゴムシの腹部にある生殖器を確認して見分ける(確実な方法)

ダンゴムシの生殖器を確認してオスとメスを見分ける方法があります。

まず、ダンゴムシの下腹部を確認しましょう。

ダンゴムシの下腹部には左右2個ずつ白体という呼吸をするための器官がついており、オスの場合はその白体の真ん中付近から尾に向けて白い棒状の突起があります。

この白い棒状の突起はダンゴムシのオスにしかないものなので、有無を確認することでオスかメスかを見分けることができます。

それでは、実際にダンゴムシのオスの生殖器を見てみよう。

ダンゴムシのオスの生殖器の画像

次に、ダンゴムシのメスの画像を見てみよう。

ダンゴムシのメスの生殖器 下腹部の画像

上の2枚の画像をご覧いただくとダンゴムシのオスとメスの違いが分かりやすかったと思います。

この方法はダンゴムシのオスとメスを見分ける確実な方法といえますが難点がいくつかあります。

ご存じの通り、ダンゴムシは危険を感じると丸まって防御態勢に入ります。なので、ダンゴムシの下腹部の生殖器を確認したくても、なかなか確認させてくれません。

またダンゴムシは小さいので、肉眼でダンゴムシの下腹部を確認するのはすこし難しいかもしれません。

ダンゴムシの下腹部を確認してダンゴムシのオスとメスを見分けるおすすめの方法

ダンゴムシの生殖器を確認するおすすめの方法としてシャーレという実験用のお皿のようなものを使うのがおすすめです。

ちなみにシャーレとは以下のようなものです。

実験用のシャーレの画像

もし、準備できなければお皿などでも構わないのですが、ダンゴムシが逃げないような形状のものを選んでください。

そこへ、ダンゴムシを捕まえて乗せてあげましょう。

おそらく、捕まえてお皿に乗せる際にダンゴムシは丸くなっていると思うので、そのままそっとしておきましょう。

しばらくすると・・・

上の画像のように、ダンゴムシがもぞもぞ活動し始めるので、そのタイミングで腹部を確認しましょう。

そこで注意点です。

私個人だけかもしれませんが、ひっくり返ったダンゴムシの腹部を肉眼で確認するのは少し難しいと感じました。

そこで、使ってほしいのが虫メガネもしくはスマホのカメラです。

虫メガネか、スマホのカメラのズームを使ってダンゴムシの腹部を確認すると、しっかりとダンゴムシの生殖器付近を確認することができます。

メスの胸部を確認して見分ける方法(確実な方法だが産卵期でないと使えない)

ダンゴムシのメスは胸部に保育嚢という産んだ卵を育てるための袋のような場所があります。

上の画像をご覧いただいてもお分かりいただけるかと思いますが、保育嚢は少し黄色く見えますが、産卵後、ある程度、卵の成長が進むと白い色に変わっていきます。

この保育嚢を確認することでメスかどうかの確認ができます。

この判別方法はメスかどうかという判断しかできず、また繁殖期のメスにしか使えない判別方法のため、前項でご紹介した生殖器を確認する方法が一番確実でおすすめです。

検証!実際に30匹のダンゴムシの背中の色や模様でオス・メスを見分けてみた

我が家で飼育しているダンゴムシ君たち30匹に協力してもらい、背中の色や模様でオス・メスを見分けて、その判別がどの程度、正確なのかを検証するために、その後、生殖器を確認して答え合わせをしてみました。

動画で視聴する方は以下の検証動画をご視聴ください。

30匹のダンゴムシを背中の色と模様でオスとメスに見分ける

まず、30匹のダンゴムシを背中の色と模様でオスとメスに分けてみました。

その結果、オスと思われるダンゴムシが16匹、メスと思われるダンゴムシが14匹という結果になりました。

ダンゴムシを背中の色と模様でオスとメスに判別した結果

オスと思われる16匹のダンゴムシの生殖器を確認し答え合わせをしてみる

背中の色と模様でオスと判断した16匹のダンゴムシの生殖器を1匹ずつ確認していきます。

今回の検証では、スマホの虫メガネアプリを使ってダンゴムシの生殖器を確認しました。

その結果、オスだと思っていた16匹のダンゴムシのうち3匹はメスでした。

16匹のダンゴムシの生殖器を確認した結果

メスだった3匹に関しては背中の色と模様でオスと判断したのですが、背中には黄色い模様がほとんどないように見えたので、オスだと判断しました。

このあたりの、見極めは非常に難しいと感じました。

メスと思われる14匹のダンゴムシの生殖器を確認し答え合わせをしてみる

次に、背中の色と模様でメスだと判断した、14匹のダンゴムシの生殖器を1匹ずつ確認して答え合わせをしていきます。

14匹のダンゴムシの生殖器を確認した結果、なんと全問正解!

14匹すべてがメスでした。

メスだと思われる14匹のダンゴムシの生殖器を確認した結果

30匹のダンゴムシの検証結果 背中の色と模様でオスとメスを見分ける方法 正解率は90%

30匹のダンゴムシ君たちに協力してもらって、背中の色と模様でオスとメスを見分ける場合、その程度の正確性があるのか?という検証を行いましたが、正解率は90%でした。

この結果を受け、同じような検証を行っている方の結果を拝見させていただいたのですが、やはりその方も90%前後の正解率だったので、今回の私の検証についても正確な結果だったのではないでしょうか?

ダンゴムシのオスとメスを見分ける方法 まとめ

いかがだったでしょうか?

ダンゴムシのオスとメスを見分ける方法を、3つご紹介させていただきました。

ダンゴムシの背中の色で判別する方法も高確率でダンゴムシのオスとメスを見分けることができますが、やはり確実にダンゴムシのオスとメスを見分けるなら、ダンゴムシの生殖器を確認するのが一番確実です。

もし、ダンゴムシを飼育しているようでしたら、オスなのかメスなのかを確認してみてはいかがでしょうか?